水谷千重子:明治座での『水谷千重子50周年記念公演』は4回目なんですけど、4回目にして初めて海外を舞台にした作品にチャレンジしました。ミュージカル風にダンスや歌など、華やかなステージをお客様に観ていただきたいなということで、お芝居は「CAKUGO (カクゴ) 愛と憎しみと追憶と沈黙のミス・フローレンス」という作品になりました。明治座では最後になりますので、お一人ずつご挨拶いただきたいと思います。まずは的場の浩ちゃん、よろしくお願いいたします。
的場浩司:先生、ありがとうございます。皆様、明治座千穐楽にお越しいただきまして誠にありがとうございます。自分が初めて明治座の舞台に立たせていただいたのがもう21年も前になります。それから色々な作品で明治座の板の上に立たせていただき、僕の中では本当に大好きでお芝居しやすい素敵な劇場です。そんな劇場で、僕の敬愛する、いつまでも背中を追いかけ続けている水谷千重子先生と、前回に引き続き二度も板の上でご一緒させていただけているというのは、これはもう、“役者の誉”だと思っております。
(千重子「こちらこそありがとうございます」)
水谷千重子一座はこれから、博多座へ向かいます。そして新歌舞伎座まで、まだまだ続いていきます。ここにいらっしゃる皆様とまたどこかの劇場でお会いできるのを楽しみにしております。記憶力が良いので、皆様のお顔は覚えております。本日は誠にありがとうございました。
生駒里奈:アンジェリナ役を務めさせていただきました生駒里奈です。皆様、本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます。今回はちょっと嫌味な役だったので、お客様に1回でも「生駒ちゃん、嫌いだわー!」と思っていただけていたら嬉しいです。私は『水谷千重子50周年記念公演』3回目の参加となりますが、今までの和物のお芝居からはガラッと変わっているので、最初は大丈夫かなと思ったりもしました。ですが、明治座での公演を通して自分なりに成長できたかなと思うので、それを博多座・新歌舞伎座へ持っていって、もっと皆様に楽しんでいただけるようにしたいなと思っております。最後まで応援のほど、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
川西賢志郎:本日はありがとうございます。僕は今回、お芝居の舞台に初めて参加させていただいたんですが、お芝居だけでなく歌やダンスや立ち回りと、初めての経験をたくさんさせてもらってます。これは紛れもなく、千重子先生のおかげだなあと思っております。
(千重子「とんでもございません…初舞台とは思えないですよね?」場内拍手)
海外を舞台にしたお芝居ということで、メイクとか衣裳とか、台詞も標準語なこともあって、千重子先生にお聞きしたのですが、お芝居を観たお客様のなかには僕のことを山崎銀之丞さんやと思っていらっしゃる方がいるみたいな…
(千重子「そうなのよ!ちょっと似てるなって、メイクの感じとか」)
以前、出ていらっしゃったこともありますしね。なので、今日は改めて皆様に御礼と自分の名前をお伝えして終わりたいと思います。川西賢志郎でした、ありがとうございました。
神里優希: ユークリッド・ゴドリック役を演じました、神里優希と申します。僕は今回初めて『水谷千重子50周年記念公演』に参加させていただきました。千重子先生の元で毎日、楽しくお芝居させていただきまして、本当にありがとうございました。また、錚々たるキャストの皆様と一緒に明治座で過ごした時間というのは、僕にとって本当に幸せな時間でした。また明治座に帰ってこられるように、明日からフィラデルフィアな感じで…そしてフィラデルフィアに感じて…フィラデルフィアに突っ走っていって、またここに帰ってきたいなと思います。
(川西「3回言うたけど伝わってないよ」)
伝わってない?!あんまり浸透してないかもしれないです。
(生駒「フィラデルフィアが本当に意味分かんない」)
でも浸透するまで僕は言い続けたいと思います。また明治座に帰ってこられるように頑張りたいと思います。本日は本当にありがとうございました。
高橋ひとみ: ジャネット役をやらせていただきました高橋ひとみです。今日はお越しいただきましてありがとうございます。私は『水谷千重子50周年記念公演』に3回目の参加となります。今回はブロードウェイの一番の女優という役ですが、先生の舞台でしかこういうことができないと思うと、今日で東京公演が終わってしまうのがさみしくてたまりません。本当に楽しかったです。歌とか踊りとかもやらせていただいて勉強になりました。電話の場面、最初の頃は楽しかったんですけど、最近はちょっとこわいね…一番緊張するね…。
(千重子「そうね、どうなるかわからないからね…」)
ということで、また新しい楽しみができました。福岡公演もお待ちしております。がんばります!よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
YOU (9月6日出演): 毎回、先生にお世話になりまして。みんなと稽古して、今回は凄いプロダンサーもたくさんいらっしゃるので、私も毎回袖から素晴らしいショーをたくさん観ることができて幸せでした。そして、花道では素敵な紳士にご協力いただき今日もありがとうございました。また、先生とみんなで福岡公演、大阪公演を頑張っていきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
千重子:YOUちゃんの歌声を聴けるなんてとても貴重なので、本当に千重子も感動しちゃいました!
YOU:本当に先生についていくだけです。
千重子:ごめんなさいね、台本ではありますけど「おばさん、歌が上手いね。」なんて言っちゃって申し訳ないです。
YOU:ありがとう!
ガンバレルーヤ・まひる (9月6日出演): 本日は、どうもありがとうございました。アドリブだったり、無茶振りがとても多いので毎回すごくドキドキするんですけれども、千重子先生をはじめキャストの皆さんと…。
(千重子「今はフローレンスの格好なんですけど、千重子なんですよ」)
(よしこ「そうですね!実は千重子先生なんですよ!」)
何よりお客様が本当に温かくて、いつもドキドキしながらも安心してお芝居をさせていただけたのでとても感謝しています。本当にありがとうございました。
ガンバレルーヤ・よしこ (9月6日出演): コネ姉妹A役を演じさせていただきました、小雪です。明治座という素晴らしい場所に立たせていただけて、かっこいい皆様と笑顔が素敵な皆様と一緒に過ごさせていただいているのは、本当に奇跡だなと思っております。毎度毎度、今日が最後だと思いながら必死に立ってきました。なので、毎回毎回アドリブのところとかもすごく汗をかきながら…(劇中に登場する脇汗を嗅ぐ振付)。本当に素敵な時間をありがとうございました。
千重子:アドリブもですがダンスも本当に頑張ってくれました。ありがとうございました。
ハリセンボン・箕輪はるか: カッパ猫こと、ハリセンボンの箕輪はるかです。今回はコネ姉妹の役ということで、非常に嫌な役を初めてやらせていただいたんですけど、すごく楽しかったなと思います。千重子先生と俳優の皆さんと一緒に、ステージで鍛えていただいたなと思います。けん玉だけいっぱい練習して、また次も皆様にお見せしたいなと思います。
(春菜「けん玉が成功したの1回だけなんです。びっくりしてます、私も」)
またどうぞよろしくお願いいたします。
ハリセンボン・近藤春菜: ルナ・ハリー役をやらせていただきましたハリセンボンの近藤春菜です。ありがとうございました。 本当に今日は足下も別に悪くない中、来やすかったと思います。本当にたくさんの方に来ていただいて、観ていただいて、ありがとうございます。 毎回アドリブの部分とか緊張するんですけど、今日は千穐楽ということで、先ほども出ましたけれども、カッパ猫というね…ちょっと訳の分からないものが飛び出したりするんですね…。今年で芸歴22年目くらいになりますが、今回は初めてのことだらけでしたが、非常に楽しくやらせていただきました。博多座、新歌舞伎座と続いていきますが、また新しい生き物だったりとかが生まれるんじゃないかなと楽しみにしております。
(千重子「俺だよ私だよのところもね。なにが飛び出すかわからないからドキドキなのよね」)
そうですね!“この役をやりたい”ということを事前にお伝えせずに舞台上で初めて言うので本当にどうなっていくのかわからないですし、舞台だからこそ言えることもあって。もしテレビとか配信が入っていたら絶対に言えない事とか。 本当に楽しかったです。ありがとうございました!
千重子:以上でございます。
バッファロー吾郎A:キャ~~~~~!キャメロン・ディアス!
千重子:なあに?
バ吾郎A:キャーって言ったからキャメロン・ディアスって。
千重子:おかしいおかしいおかしいそんなの。
バ吾郎A:キャーって言ったからキャメロン・ディアスしかなかったんです。
千重子:おかしいですそれは。
バ吾郎A:先生、ミーがいます。
千重子:ミーちゃんがいらっしゃいました。今日、ケイちゃんは?
バ吾郎A:盲腸の手術で。一時離れてたんです、ピンクレディー。違います違います。
千重子:違うんだ…。
バ吾郎A:僕です。僕です。
千重子:そうですね、バッファロー吾郎Aちゃんでございます。
バ吾郎A:この度はリア王という難しい役柄をいただきまして…。
千重子:いやいや、違う違う、違いますよ。
バ吾郎A:仲代達矢さん…あれ、僕、無名塾じゃなかったでしたっけ?
千重子:違うってわかってますよ、スラスラと…なにを言ってるんですちょっと?
バ吾郎A:本当に何を言うてるのか僕もわからないですけれども。 いやでも本当に裏ではアンサンブルさんはバタバタと早替えがあったり、セットチェンジがめまぐるしくある中、無事に怪我なく終わることが出来ました。僕は本当に楽しくやらせていただきました。先程もお話しにありましたが、電話のシーンはぶっつけ本番で。ただ、僕、稽古中からずっと自分の中でうまくまとまらなくて言えなかったことが唯一あって…今言ってもいいですか?
(S.E.電話の呼び出し音)
あの…いやいや…鳴りました…で、要は…あの
(千重子「音はいらなかったってことね」)
ただね…あの…“相川七瀬さん、気球に乗ったことがある”ってことが言いたかっただけ…。
(千重子「なあにそれ?!ちょっと…なんなのそれ?!」)
それだけなんです…電話鳴って仰々しいなったから…もう…。
(千重子「それじゃあまた博多座とか新歌舞伎座とかで言ってください」)
はい…またよろしくお願いいたします。
千重子:あと、その電話のシーンのときに千重子、いつもAちゃんの斜め後ろに立ってるんだけど、後頭部とか横顔とかヘアスタイルがキダタローちゃんに似てるの。
皆:本当だ!わあ似てる!!!
バ吾郎A:誰が浪花のモーツァルトや。でも“似てる”でいうたら、最後の先生のあの泣けるセリフ「ありがとね~…」あの発音、サザンオールスターズ桑田佳祐さんがライブで感謝を伝える「ありがとね~!」と発音一緒でしたよ。
水谷:いいのよ、そういうことは本当に。
バ吾郎A:全く一緒でした!「ありがとね~!」の発音と。
千重子:そう思ってたんだ。
バ吾郎A:はい。なんかほんまにごめんなさいね、最後に…。皆様、また観に来てください。ありがとうございました!
千重子:そして、本当に公演を盛り上げてくださったアンサンブルの皆さんにも大きな拍手を。なんでも出来ちゃうからね、お芝居からダンスから立ち回りからね。皆さんに支えていただいております。明治座は今日で千穐楽を迎えますが、この先、博多座・新歌舞伎座と続いていきます。今日、初めてこのお芝居を観て“もう一度観たいな”とか“途中で意味がわからなくなったから、もう一度観て理解を深めたい”という方、是非また博多座・新歌舞伎座にも遊びに来ていただきたいなと思っております。本日は皆様、本当にありがとうございました!
福岡・博多座
2025年9月13日(土)~9月22日(月)
大阪・新歌舞伎座
2025年9月27日(土)~10月5日(日)
